ずっと行きたいと思っていたお店の一つ、初台の「嗟哉(あなや)」です。「地雷源」、「ばさらか」と共に「バサノバ」をプロデュースしたお店です。
場所は初台駅から歩いてすぐ。水道道路沿いです。僕は昔ここから歩いて数分のところに住んでいたことがあります。なんとも懐かしいようなそうでもないような。
店内は若干魚介の香りがします。注文したのは「濃厚魚出汁ラーメン」と「味玉」。お客は僕一人でしたがラーメンが出てくる頃には4〜5人に増えていました。この日は土曜だったのでこのくらいだったのかもしれませんが、オペラシティーのすぐ裏なので平日の昼時は結構客入りがよさそうに思います。
さてラーメンの方ですがなかなか濃厚そうな豚骨醤油の見た目に、鰹節の香りが漂います。スープは思ったよりはだいぶライト。とは言え薄いと言うような事はなく、ライト目の家系に魚介風味を加えたような感じ。「渡なべ」ほどのトロミはないですが、系統は似ています。でも醤油の度合いがこちらの方がだいぶ濃いめ。豚骨のまろやかさと濃いめの味付けは誰にでも受け入れられそうです。「バサノバ」の「豚濁和出汁ソバ」がこのスープの遺伝子を濃く受け継いでいるのが感じとれます。化学調味料はいっさい使っていないそうです。
麺は加水率の高すぎない中太で、断面の丸いもの。固めのゆで加減でスープの絡みはそれほど良くないかもしれません。もっちりした食感が美味しいですね。
具は白髪ネギ、のり一枚、ほうれん草、厚手のチャーシュー。バラ肉のチャーシューは1cmほどの厚さでジューシーで柔らかくかなり旨いです。味付けはあまり濃くありません。味付け玉子も半熟で外側は色が付いているものの、中は真っ白。味がほとんどついていないので、スープと一緒に食べると良い感じです。
全体的に「つしま」とかなりよく似ていますね。なかなか美味しいですが、若干味が濃いめな感があり、最後のほうは微妙にくどくなってきます。
他メニューもスープに合わせて麺を7種類も用意するなどこだわりがありそうですね。おばちゃんの接客がなんとも無愛想だったのが気になるところですが、また機会があれば食べに来たいと思います。
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