僕の大好きな長浜豚骨の名店「田中商店」から登場した博多とは異なるアプローチの新しいお店。2003年にオープンしました。
「田中商店」と言えば長浜ラーメンのワイルドさ、豚臭さを最大限残しつつも洗練された非常に完成度の高いラーメンを出すお店なので、そこの出身と聞けば嫌がおうにも期待が高まります。
店内に入るとほんの少しですが豚臭がしますね。出てきたラーメンは濃厚そうな見た目、鰹節の風味が漂うもの。丼からは豚骨臭はほとんどかんじられません。
スープは豚骨よりも魚出汁の方が強めに感じるもの。美味いのですが、最近ハヤリのタイプで、ちょっと目新しさは感じませんね。こうも豚骨+魚介出汁がハヤるとさすがに、またか・・・と言う感じになります。田中商店出身だけあって、豚骨の濃度もそれなりに高いようなのですが、結構ライトな口当たりです。
麺はこれも博多とは異なるもので、加水率は低めなものの、ツルっとした食感の、やや太めなものです。和歌山ラーメンの麺を太くした感じと言えばわかりやすいと思います。ちょっとグダっとした感じがしますね。
具はメンマ、海苔、万能ネギ、チャーシューです。チャーシューは外側が黒く焦げ目のついたもので、煙っぽい風味がなかなか美味しいです。追加トッピングの味玉は半熟なのですが、結構固めで、もうちょっとで芯まで茹で上がりそうだねぇ〜と言うような、ちょっと中途半端な感じです。味付けは甘めでした。
トータルバランスは良く、普通に食べれば美味しいのですが、やはり「田中商店」の強烈なインパクトにはほど遠いですね。このジャンルに参入するのであればもっとガツンと何かやってほしかったなぁ〜と残念な所です。
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