2008年1月、一風堂全店でメニューがリニューアルされました。(銀座店では去年末よりリニューアル)
さっそく同ブランドのフラッグシップである 「赤丸かさね味」(旧赤丸新味)、「白丸元味」を試してみました。
【赤丸かさね味】
スープは一面に背脂が浮き、以前よりもコッテリ感を狙っているようですが、博多ラーメンとしてはちょっと違う方向にいってしまった感じで、ベトベトした舌触りはちょっとしつこく、以前の方が好みでした。スープ自体は以前ほど褐色がかっておらず、白っぽい色になり、一風堂らしい風味もあまり感じませんねぇ。赤丸の特徴の謎の油(マー油みたいなやつ)は以前の赤褐色から真っ黒の物に代わり、前よりも焦げた感じの香りが強くなった気がします。辛味噌は「うまみ玉」と言う物にかわりました。以前のなめらかな赤いペーストではなくボロボロした味噌のような物。あまり辛くもなく、スープに溶かすと唐辛子の風味が強くなります。
麺は太くなってしまいました。細麺は細麺なんですが、以前の様な極細ではなく中細くらいです。ゆで加減はデフォルトでもややカタメ。麺自体は美味しいです。
チャーシューはかわらずかな?小さいのが2枚。柔らかくて旨いです。
【白丸元味】
白丸の方はスープはほぼ以前のまま。でも少し甘みがましてクリーミーな風味になった気がします。以前同様サラサラですけど、アッサリ豚骨の中ではかなり美味しい方ではないかと。豚骨臭はありません。
麺は元々細かったのに、さらに細くなり、まるで糸の様です。御天を超える細さで、たぶん「とんでんかん」並です。非常に歯切れがよく、舌触りのど越し共に大変好みですねぇ。ん〜。この麺は細麺好きにはヒットですが、あまり細麺を好まない人には細すぎかもしれません。僕にとっては喜ばしい限りですけどね。
具は特に変わらずですが、そういえば赤白共にキクラゲが刻んだ物ではなく、ペロペロの1枚ものになりました。チャーシューは白の方が油っぽくないサッパリした物。赤も白もそれぞれ美味しいチャーシューです。
【総評してみると・・】
今まで以上に赤と白の区別が明確になった印象です。背脂が大量に載る赤は少なからず好みが分かれるでしょう。また、赤は以前以上に博多ラーメンから遠くなってしまった印象です。白の方は僕には大変好みな1品となり、都内屈指の麺の細さも相まって、アッサリながらも豚骨の旨味を楽しめる名品になった感じがあります。「砦」の印象に近づいたかな?
他にも「からか味」「極み新味」等あたらしいメニューが追加されています。また、ビールを頼むとお通しとして「もやし+刻みチャーシュー」が出るようになりました。これがなかなかおつまみとしては絶品。
残念ながら赤は僕の好みから遠くなってしまいましたが、これからも人気は衰えないだろうなぁと感じるだけのクォリティーを保っていると思います。
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