イマイチ話題に上らないが、本場の味を出していると言う噂のあるお店。良く「長浜ラーメン屋」と言う名で紹介されてたりするけど、ちょうちんやのれんには「呑龍」と書いてあるのでそっちが店名なんじゃないのかな。でも確かに店内には呑龍の文字はいっさい無い。丼にもただ「長浜らーめん」と書いてあるだけ。「ラーメン」なのか「らーめん」なのかもハッキリしない。何ともテキトーな感じが漂っている。
店に入ると結構な豚骨臭が。豚骨嫌いには悪臭となるあの臭いだ。僕はこれに期待を膨らませたのだが、店内はどうにも活気がイマイチなくちょっと不安もあった。
が、出てきたラーメンのスープを啜って思わずニヤリ。これはまさしく長浜ラーメンの味ですよ!濃度はやや低く、スープ自体はサラサラとしているのですが、食べてる途中に表面に膜が貼ってくるほど豚骨の随が出てる感じで、旨味もたっぷり。間違いなく「御天」や「金太郎」と同じ方向。
しかしコッテリ感は確かにちょっと低いですねぇ。とは言え長浜でも御天レベルのこってりは決して主流ではないと聞くので、このくらいの濃度がもしかしたら最もスタンダードなのかもしれません。
麺も細く、コシも強く、加水率の低いもので、これもスープとの相性ばっちり。チャーシューは臭くて全然美味しくないと言うのも長浜流。長浜ラーメンを求めて行くなら満足度はそれなりに高いんじゃないでしょうか。最後までスープを飲み干すと、丼のそこにブタのイラストと「LONG-BEACH」と言う文字が。長浜だからLONG BEACHね。なんとも・・。
確かに何だか冴えない感たっぷりなんだけど、そんじょそこらの「長浜」と称する下手な行列店と比べりゃよっぽどレベル高いですよ。もっと名が売れても良さそうな物だけど、逆にこういう怪しい雰囲気の中ひっそりとやってくれるのも魅力かもしれません。
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