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最強の二郎か?
豚入りラーメン¥850
二郎 醤油
麺:
★☆☆☆☆
加水率:
☆☆☆☆★
スープ:
☆☆☆★☆
旨味・コク:
☆☆☆★☆
☆☆☆☆★
☆☆☆☆★

食べた店
住所
営業時間
定休日
志茂
18:00〜24:00
二郎/亜流・類似ジャンル:|一代諭吉吉野天空梵天
2004 / 10 / 22 志茂店 豚入りラーメン¥850
自称「まだジロリアンではない」僕ですが、今週は月曜から猛烈な二郎発作にみまわれ、二郎の中でも最強との悪名高き「よしぐま」もしくは「バネ二郎」、現在は「マルジ」と名乗るラスボス並のカリスマ店へ。

ところがなんと店の前まで来てみると月曜定休!!ショックのあまりその場に崩れ落ちるようにしてしゃがんでしまいました。意気込んではるばるやってきたと言うのに・・・。(この日は目と鼻の先にある「」へ行きました。)

そしてその後も二郎発作が収まらず・・。火曜は仕事が終わらず断念。水曜は「仙川店」へ行ってみるもなぜか「諸事情により暫く休業」との張り紙(この日は台風だったからかと思ったら、なんとご主人が急逝されたらしいです・・・かなりショック)。木曜はまたも仕事で断念。そしてついに金曜。早めに切り上げ再び志茂へ!駅から歩くこと約10分。おお〜。店の前のベンチに人が数名座ってますね。気分が盛り上がります。

約15分ほど待たされて入店。その間に外にはタクシーで登場のおじさまサラリーマン含めたくさんの人が集まってきました。人気のほどがうかがえます。入店後も店内の椅子で待たされるシステム。その間に食券を渡し、麺のゆで加減や量の注文はこの時点で行います。僕は「豚入りラーメン」を注文。俗に言う「小ぶた」ですね。

席についてみると厨房では店員さんが信じられないほど大量の麺を手でほぐし、そのまま鍋へ!おおーー。さすが赤羽二郎!現在はマルジ!もともと「二郎赤羽店」だったのですが、独立して「ラーメン○二郎」となり、その後「ラーメンマルジ」となったそうです。でも店のテントにはまだ「ラーメン○二郎」って書いてあるんですよね。ケンカ別れで独立したとのウワサもありますが店内には「三田本店」の写真も飾ってあります。そもそも僕は三田本店に行ったことも無いくせに突然ラスボスのマルジに来ちゃうなんて考えが甘いんだよな・・。

なんて思っていると。来ました!「豚入りラーメン」!トッピングは「ヤサイ、ニンニクちょっと」でお願いしました。ヤサイなんて容赦なくドカドカと盛りつけられて行きます。見よ!このそびえ立ちっぷりを!まさにラーメン界のエベレスト!チョモランマ!カラコルム!マハリクマハリタ!

カウンターから手でおろす際にスープがこぼれてしまう可能性大なのであらかじめオシボリで「防波堤」を作り、カウンター席から流れ出てしまうのを防ぐのが常連のワザっぽいです。(ほかのお客さんを見て研究)

しかしどう見てもこれは頭がイカレたとしか思えない量。目の前に立ちふさがる敵の姿に戦わずして白旗をあげたくなるような貫禄さえ感じます。写真の左下にあるのが500円玉です。我が国最大のサイズを誇る硬貨も二郎の前ではインド象にアリンコ。

さていよいよ戦闘開始です。まずはブタを1つ。。。うお!!!味が濃い!!!舌がチクチクするほどしょっぱいですよ。でも柔らかくて香ばしくてかなり旨いことに間違いないです。

そしてヤサイをかき分け少しずつ消費していきます。ヤサイのゆで加減はかなりクタクタ。歯ごたえはあまりありません。個人的にはもうちょっとだけ歯ごたえがあると嬉しいかったですが、好きな方向の味です。

麺はスープ上に迫り出しまくっています。普通のラーメン屋の倍以上は確実にありそうです。相変わらずの固〜いゴワゴワの麺。小麦そのものとでも言わんばかりの加水率の低さでおよそラーメンと言うカテゴリーに分類するのすら場違いな個性的な代物。

このラーメンの構造上、食べる順番はおのずと ヤサイ→麺→スープ となってしまいます。そのためこれだけの量だとどうしても途中で満腹になってしまい、スープをじっくり味わうのがなかなか困難です。なので途中で丼に口をつけてスープをすすってみたりしましたが何だかいまいち味が分からない。それはたぶんブタの味が濃かったり、麺をすすると一緒にスープも飲んでしまっているから、スープ単体をちょっとすすってみただけではあんまり味が良くわからないってことかと思いますね。しかし何だか分からない旨さがあります。

バカみたいな量ですが、今回は「○二郎@要町」での経験を活かし、ゆっくり落ち着いて食べることにしました。その結果、要町では最後の方は死ぬほど苦痛だったのですが、今回は以外とすんなり麺、ヤサイを制覇。のこるはスープの中に沈んだ数枚のブタだけ。これもちゃんと口の中を一度空っぽにして、水を飲みながら落ち着いて食べることで無事完食できました!

かなりの量だけどでもやっぱりお腹の容量的にはまだ大丈夫です。水で口の中を中和してから再度スープを飲んでみると・・・。旨い!麺を食べているときには分からなかったけど、甘みもコクもしっかりしていてかなり美味しいスープですな。化調も思っていたほどどぎつくなく、なかなかマイルド。なんて思っているとスープを半分くらい飲み干してしまいました。

ここから要らぬ野望が芽生え始めてしまいました。

「スープ完食!」

僕はアベレージよりもかなり痩せた体型です。こんな痩せた男がバネ二郎をスープまで完食したらさぞかっこいいのではなかろうか??アホです。完全なアホです。こいつ自分の身の程を知った方が良いです。

そして苦戦しながらもスープを最後まで飲み干しました!最後のほうはなんだか口の中全体がチクチクする奇妙な現象にみまわれました。実は結構香辛料が入っているのかもしれません。

お腹はかなりパンパンでしたが、バネ二郎を完全制圧!自信満々で店員さんを見つめ、「ごちそうさまでした!」

となりの席のおじさまが尊敬のまなざしで僕を見ていました。(そんな気がした。)店を出る僕を店内のお客さんがみんな、ヒーローを送り出すかのように僕を見送ってくれました。(そう言う妄想が見えた。)すがすがしいほどの達成感。しかしこの時僕は倒したと思った相手から直撃でボディーブローを食らっていたことに気づいていませんでした。

店を出て駅まで歩くあいだ、あまりの満腹感に意識がモウロウと・・。千鳥足で歩きつつ、途中でちょっと口直しにと思い缶コーヒーを飲んでみると一気に胃が限界点まで達したように猛烈な吐き気が・・・。まあ何とか耐えましたが、その後も電車の中などで二郎の「ジ」の字でも聞こうもんならこの猛烈な苦痛と闘わなければなりませんでした。恐るべし二郎・・・。

そんな訳で。スープ完食はお勧めしません。あまり高望みするなってことでしょう。人生の教訓を与えてくれるかのようなラーメン。それが二郎です。まさにアドベンチャー。スプラッシュマウンテン並のエンターテインメント性を持ったラーメン界のマイクタイソン。あなたも機会があれば挑戦してみてはいかがでしょう。

 
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