二郎府中が移動して、味も大きく変わったと聞いて行ってきました。
前にも増して怪しい感じの店舗に薄暗い店内。オヤジさんと奥さんの2人で切り盛りする姿。カウンター席オンリー/悪趣味な赤い色のカウンター、と殺伐とした風貌はかなりマニアックな二郎ワールドを演出していると思います。
ラーメンの方もゴッツリどっさり、すっかり二郎らしくなってるじゃないですか。二郎臭もプンプンしていて食べる前からテンションがあがってきます。
そしてラーメンの出来そのものも噂通り、飛躍的に二郎化していました。まず麺が移転前と全然違う。前のあの角張った麺ではなく、太さが不均等なすいとんみたいなモシャモシャの二郎麺です。これこれ。これこそ二郎。量も多くて、こんなに食えねーよ!と思わずつっこみたくなる様はまさしく二郎。
スープは乳化しきっておらず半透明ですが、豚の旨味が出ていておいしい。ジャンクな味付けがこれまた二郎。
野菜は水っぽくてあまり味がしないのでカラメにしてもらうのが良いかと思います。スープ、麺、野菜がグチャグチャに混ざって織りなすハーモニーは洗練とは対局に位置するジャンクの王道と言えますがこれが二郎の醍醐味です。
そして豚(チャーシュー)もホロホロと崩れる柔らかさで脂身もトロトロで実においしい。例によって最後の方に豚を残しておくとお腹いっぱいになってしまって食べるのがツライ。軟弱者は寄せ付けません。ハンパない量とコテコテ感にはバカじゃねーの?くらいの強引さを感じ、実に楽しく大満足。
カウンターのカレーパウダーを振りかければ道の世界へと誘ってくれるのもまた魅力ですね。いやぁ、ここまで二郎化してくれたとは嬉しい限りです。調布にすむ僕は今後は「仙川」と「府中」で悩むことになりそうです。
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