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発祥の地の貫禄
小¥500
二郎 醤油
麺:
☆★☆☆☆
加水率:
☆☆☆☆★
スープ:
☆☆☆★☆
旨味・コク:
☆☆☆★☆
☆☆☆☆★
☆☆☆★☆

食べた店
住所
営業時間
定休日
三田本店
10:30〜16:00頃
日祝
二郎/亜流・類似ジャンル:|一代諭吉吉野天空梵天
2004 / 12 / 8 三田本店 小¥500

ジロリアンと呼ばれるフリークたちに愛され止まず、今や関東を中心に多くの支店とその亜流が存在する、ラーメンを語る上で決して欠かすことの出来ないジャンル:「二郎」。

その圧倒的な量と存在感、そして過剰なまでのクドさは最初こそ意味不明なれど、確実に人を虜にする魔力がある。そんな魔力に少しずつ身体と精神をむしばまれながら、僕自身すでに14件もの二郎関係店を訪問してきた訳だ。

そんなこんなでついに、この麻薬的食物が発祥した地、いわば聖地、イスラム教で言うならメッカにあたる「三田本店」に足を運ぶ時がきたのだ。

時は12時半。慶応大学の付属施設の様なロケーションの店の周りを多い囲むように長蛇の列が出来ている。たたずまいからして既に圧倒的だ。今まで訪問してきた「二郎」の中で間違いなく最長の行列だ。緊張しながら列の最後尾につく。裏口から「二郎臭」が漂っている。そしてチラっと店内を覗いてみると・・・

いた!「おやじ」さんこと二郎の生みの親、教祖様だ!
「あい、小豚だよ〜ん」
みたいなしゃべり方をしているこの人が、、、。たくさん量があって安ければ良いでしょ。くらいの勢いで「二郎」を開発してしまったとでも言うのだろうか!この空気をオーラと呼ばずして他に何があるだろう。

そして待つこと約1時間。学生さんのお客が多い様だ。恐る恐る「小」の食券を買う。500円だ。今時ラーメン1杯500円とは。量を考えると安すぎるくらいですな。

ものすごく狭い壁側の席に着いてしばらくすると「はい小〜〜。ニンニクは?」と。これまで数々の二郎に足を運んで修行してきたのだ。焦らずに「ヤサイカラメニンニクで!」。

渡されたドンブリはギトギトに油ギッシュ。今まで食べ歩いた二郎の中でももっとも盛りつけが汚いかもしれない。大きさはそれほどでもなく、それほど大食いの人じゃなくても大丈夫そうに見せます。

ヤサイはクタクタでほとんど歯ごたえ無しですね。カラメコールで上からタレをかけてもらったので味が付いて美味しいです。ヤサイコールをしましたが、あまり増えてる感じはしませんでした。

スープはかなり甘め。やっぱり先日食べた「神保町店」に近い感じでしたが、この日はこちらの方が乳化具合が高めで濁っていました。油の層も厚めでベトベトしますがそれほどしつこくはなくあまり深く考えずに美味しく感じるスープです。

麺は思っていたほど太くありませんでした。やはり「神保町店」に良く似ています。が、ゆで加減が固めで、ゴリゴリした歯ごたえがあり美味しいですね。後半はスープがしみこんでよりいっそう一体感が楽しめますが、やっぱり大量の麺で最後の方はキツイかもしれません。

豚ですが、二郎と言うと柔らかい豚が多い中、この日の三田本店はたまたまなのか、いつもなのか結構固い肉でした。醤油の香りが強めで個人的には好きな感じでしたが、一般的にみんなが美味しいと感じるかどうかはちょっと疑問です。

本店の訪問は初めてでしたが数々の支店を巡って修行したためかほぼ期待通りのラーメンでした。まさにカリスマの風格。洗練とは対局に位置する食べ物で、この味を細かく分析するのはナンセンスかもしれません。何も考えずにただ食う。それがウマイ。この二郎と言う文化がここから始まったのかと思うとなんとも不思議な気分になりました。

そしてお客さんも店員さんもなんだか楽しそうなのが微笑ましい。いつまでも続いて欲しいお店ですね。

 
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