先日車で甲州街道を走っていたらたまたま見つけたお店。ぬお!いつの間に八幡山にこんな店が!思いっきしテリトリー内なので行かぬワケにはいくまい。と思いさっそく行ってみました。今年の2月オープンだそうです。夜中良く前を通ることはあったのに今まで気づかなかったのは深夜12時で閉店してしまうからだな。無念。
さて、いつもは大抵事前にネットで情報を調べてから行くのですが、今回は事前情報ゼロで行ってみました。ラーメン道の読者様なら経験のある方も多いかもしれませんが、店に入った瞬間に「お。ここは旨いな。」って直感で分かっちゃう時があります。このお店もそんな感じでした。入店した瞬間に「旨いに違いない」と言う確信がありました。それは豚骨臭であったり、店の活気であったり、またメニューに「太麺、細麺」と言う2種類があるあたり、、なんとなくハズレでは無いという確信が芽生えてしまうんです。
今回は「太麺」を注文。このお店は「太麺」、「細麺」があり、「太麺」だと大盛り、「細麺」だと替玉があります。「太麺」で注文して細麺を替玉することも出来ます。「油の量、麺のかたさ、味の濃さ」は注文に応じてくれます。そう。まさに家系スタイル。店員さんの手際は非常に良く、家系では考えられないほど短い時間でらーめんが到着。すばらしいです。
見た目はまさに家系のそれ。しかし海苔が1枚だけです。具はほうれん草、チャーシュー、少量のネギ、といたってシンプル。
ほんの少しだけ漂う豚骨臭に胸を躍らせながらスープを一口。。。。旨い!確信はやっぱりハズレませんでした。鶏油の層が厚く、豚骨の濃度も非常に高く、家系として分類したとしてもかなり高いレベルであることは間違いないです。しかし味が少し薄いかな。とは言えこれは「味濃いめ」で注文すれば改善されるし、卓上にある「醤油だれ」(なんかただの醤油っぽいけど)を追加することでも調整できるのであまり問題はありません。濃いめにすれば「らすた」レベルのスープじゃないかな。僕は家系の鶏油が最近苦手なので、油も少なめで良いかも。
対する麺はかなり太めで加水率が高めの物。まさに(酒井製麺ぽくはないけど)家系の麺です。もちもちした食感で、デフォルトでもゆで加減かため。旨い。こりゃヤバい。
吸い込むように麺を食べ、「替玉」を固めで注文しました。替玉は細麺のみです。この細麺ですが、かなり細めで加水率も低く博多っぽいです。家系のスープに博多の麺と言う面白い組み合わせが楽しめます。
具はこの際どうでも良いんですけど、チャーシューは薄く固く、あんまりおいしくないですね。味玉は芯までかろうじて火が通ったくらいの固さ。美味しいです。
と、ここまで読んだ方ならもうおわかりかと思いますが、このスタイルは「百麺」に酷似しています。細麺、太麺、替玉の組み合わせで、入店前から「百麺」出身かな?と思ってたんですよね。で、店員さんに聞いてみたらやっぱりそうでした。ご主人(まだお若い)は「百麺」で修行したそうです。(しまった。どこの百麺か聞くの忘れた)
しかし「百麺」と比べると(ぼくは世田谷店しか行ったことがないけど)かなり家系よりのスープで、麺も細麺の方はもっと細く博多に近いです。そして少なくとも世田谷店よりはだいぶ濃厚で、これは嬉しい限り。ただ欲を言うなら、ちょっと豚骨のコクが足りないですかねぇ。「百麺」は最近ちょっと濃度が下がって来ているものの豚骨特有のコクはまだ健在です。こちら「誠屋」ももうちょっと豚骨のコクが増したら激ヤバだと思います。(とは言ってもすでにかなり高いレベルでの話。)「百麺」とは良い意味で違う味です。
上北沢の「天上天下唯我独尊」、八幡山の「誠屋」、芦花公園の「いち」(最近ちょっと良いウワサを聞かないけど)、烏山の「せい家」と、この界隈も強者揃いになってきましたねぇ〜。
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