経堂の「せい家」の支店。
千歳烏山を離れてわずか3ヶ月。まさかこの短い期間に元地元に家系が出来てしまうとは、何たる悲劇。
そもそも烏山には数件のラーメン屋さんがあるにも関わらずそのどれもがあまりラーメン好きにとって魅力ある店ではなく、しかも閉店時間が早かった。(夜中までやってるのは風のつく店くらいか・・・。)つまり終電で帰ってくることの多い僕にとっては地元でラーメンなどほとんどあり得なかったのだ。以前「いち」がここ烏山で営業していたが、開店後わずか2年ほどでお隣の芦花公園に移転してしまったし、移転前でも駅から結構遠かったため、帰りがけに寄るには少々おっ苦なロケーションであり、地元でも知る人が少なかったのだ。しかしこの町には若者も多く、確実に我々はラーメン屋を求めていた。
そんな烏山エルモール商店街に堂々の家系登場である。ロケーションも抜群。はやらない訳がない。この日も僕が店についた時は僕一人だけが外で待っていたのだが、みるみるうちに10人ほどの行列になってしまった。店の外まで鶏油の香りが漂い食欲をそそられる。
10分ほど待たされ入店。ラーメンを「味濃めかため」で注文。経堂のせい家は出身がイマイチ定かではないが、「味濃いめ」を「あじこめ」と発音せず普通に「あじこいめ」と言ったり、キャベチャーが無いあたり、六角家系でないことは想像がつく。ゆでたまごも、味付けではなく、本当にただのゆでたまご。
さて、店内はチェーン店風で、メニューなどもしっかりと印刷屋に出しているものなのでちょいと不安であったが、出てきたラーメンはまさに家系そのもの。しかしスープはライトでかなりサラサラしている。家系にしては鶏油の良が少ないのでパンチがない。これは油多めで注文しないとちょっと物足りないですね。
麺は加水率高めの太めストレート。もっちりした食感がおいしいが、酒井製麺ではない感じがした。どうなんでしょう。スープがちょっとあっさりすぎなので絡みはやや悪目です。
具はほうれんそう、ネギ、チャーシュー、海苔3枚と正当派家系と言ったところです。チャーシューは小さめですが、柔らかくジューシーでなかなかおいしい。
全体的に家系として見ると中くらいのレベルでしょうか。スープのインパクトが弱いのがちょっともったいないですね。しかし500円でこれなら大満足です。何よりこの地に家系が出現した意味は大きいと思います。また烏山に帰りたくなりました。
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